米語母語話者による日本人英語の聞き取り実験結果

本 web は,様々な英語発音習熟度の日本人英語学習者が読み上げた英文を,日本人と接したことのない米語母語話者に聞き取らせた結果をまとめたものです。学習者の読み上げに際しては,自身が「正しい」と考える読み上げができるまで読み直しを許可しています。これを,電話を通して米語母語話者に提示し,直後に,聞こえた通りにその場で復唱させ,それを第三者が書き取ったものとなっています。また,米語母語話者が読み上げた英文に対しても,同様の聞き取り実験を行なっており,この結果についても示しています。

本実験の様子は下記論文に記述されています。
峯松信明,岡部浩司,シュー・ヘンリック,広瀬啓吉,"米語母語話者を対象とした日本人英語の聞き取り調査",電子情報通信学会音声研究会,SP2004-12,pp.31-36 (2005)

提示音声(日本人及び母語話者による英文読み上げ音声)としては「日本人学生による読み上げ英語音声データベース」(English Read by Japanese, ERJ データベース)の一部を用いています。本 DB は研究利用に限り,無償で入手できます。入手先はこちらです。

この DB 構築の詳細は下記論文に記載されています。
峯松信明,富山義弘,吉本啓,清水克正,中川聖一,壇辻正剛,牧野正三, "英語CALL構築を目的とした日本人及び米国人による読み上げ英語音声データベースの構築",日本教育工学会論文誌,vol.27,no.3,pp.259-272 (2004)

ERJ-DB では,男女100名ずつの大学生及び高専学生に英文を読ませていますが,各学生には5名の母語話者英語教師(音声学者)により,発音習熟度スコアが付与されています(0.0〜5.0まで)。本 web は,学習者をこのスコアに基づいて分類し,各学習者・各発声に対する聞き取り結果を示しています。なお,学習者が読み上げた英文の一部は母語話者によっても読み上げられ,同様の聞き取り実験が行われており,日本人学生の発声と母語話者の発声がどのように聞き取られているのか,両者を比較することもできます。本 page 左上に示されているスコアをクリックして下さい。

本 web サイト内では,「ERJ聞き取り実験結果」という表示が常に左上になされています。これをクリックするとトップページ(今ご覧になっているページ)に戻ることができます。

なお,本 web の元データとなった,聞き取り実験結果を excel ファイルとしてまとめています。

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