■ 異なる音調単位を付与した同一文の発声例 ■

発声者情報=出生地:米国,サウスダコタ/年齢:50代/性別:女性

まずは,配布した発声リスト中,文音声に関するインストラクションを熟読し て下さい。本ページは英語のリズムに関するインストラクションの補助情報を 提供しています。

以下では,同一文(John gave Mary the flower.)に対して4通りの異なる方法 で音調単位に分け,更に合計6通りの「強い強勢」「弱い強勢」「弱勢」の付 け方をした文音声を示します。なお,単語中の強勢音節がどのような場合に 「強い強勢」「弱い強勢」になるのかについては,配布したリスト中のインス トラクションを参考にして下さい。

John gave Mary the flower.
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A. / john gave mary the FLOWer /
B. / john gave MARy / the FLOWer /
C. / JOHN / gave mary the FLOWer /
D. / JOHN / GAVE / MARY / the FLOWER /
E. / john GAVE mary the flower /
F. / JOHN gave mary the flower /
A. B. C. D. E. F. と連続してこの順で

解説
John gave Mary the flower. という文を4通りの方法で音調単位に分けていま す。そして各音調単位の最後の内容語が「強い強勢」を受けています。上では 「強い強勢」を受けるシラブル部分のみ大文字で示しています。なお,最後の 2つは,音調単位としては,A と同じですが,音調単位の最終内容語が「強い 強勢」を受けていません。これは,前後の文脈によって,mary the flower あ るいは,gave mary the flower の部分が「新しい情報」を全く持っておらず, その結果,

GAVE mary the flower --> GAVE them to her
gave mary the flower --> did them to her

と表現しても差し支えない場合は,形の上では内容語でも,意味上は機能語と して存在するため,E. や F. のような「強い強勢」の付与も時としてありえます。 上の各音声をよく,かつ,何度も聞いて,音調単位の発声上での表現を自分な りに会得した上で,発声に臨んで下さい。