以下では,同一文(John gave Mary the flower.)に対して4通りの異なる方法
で音調単位に分け,更に合計6通りの「強い強勢」「弱い強勢」「弱勢」の付
け方をした文音声を示します。なお,単語中の強勢音節がどのような場合に
「強い強勢」「弱い強勢」になるのかについては,配布したリスト中のインス
トラクションを参考にして下さい。
解説
John gave Mary the flower. という文を4通りの方法で音調単位に分けていま
す。そして各音調単位の最後の内容語が「強い強勢」を受けています。上では
「強い強勢」を受けるシラブル部分のみ大文字で示しています。なお,最後の
2つは,音調単位としては,A と同じですが,音調単位の最終内容語が「強い
強勢」を受けていません。これは,前後の文脈によって,mary the flower あ
るいは,gave mary the flower の部分が「新しい情報」を全く持っておらず,
その結果,
GAVE mary the flower --> GAVE them to her
gave mary the flower --> did them to her
と表現しても差し支えない場合は,形の上では内容語でも,意味上は機能語と
して存在するため,E. や F. のような「強い強勢」の付与も時としてありえます。
上の各音声をよく,かつ,何度も聞いて,音調単位の発声上での表現を自分な
りに会得した上で,発声に臨んで下さい。